POSレジの導入に使える補助金まとめ!申請方法・支給額は?
POSレジ(Point of Sale)システムは、売上管理、在庫管理、顧客管理などを効率化し、店舗運営を大幅に改善します。
導入費用を抑えるために、補助金や助成金を活用することが有効です。
この記事では、POSレジ導入に使える補助金や助成金の例と、導入時の注意点について詳しく解説します。
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POSレジとは?
POSレジとは、商品を販売する際のデータをリアルタイムで管理するシステムです。
主な機能は以下の通りです。
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売上データをリアルタイムで記録。
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在庫の入出庫を管理し、在庫切れを防止。
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顧客情報を収集し、マーケティングに活用。
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売上、在庫、顧客データを分析し、レポートを生成。
POSレジの導入で使える補助金一覧
POSレジの導入で使える補助金について紹介します。
IT導入補助金
IT導入補助金は、中小企業や小規模事業者がITツール(ソフトウェア、サービスなど)を導入する際の費用を一部補助する制度です。
これにより、業務効率化や売上向上を支援します。
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補助率は1/2から2/3
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上限金額は450万円
弊社ではIT導入補助金活用プランをご用意しており、弊社主体で申請することが可能です。
詳しくはお問い合わせからご連絡ください。
参考サイト:IT導入補助金2024
小規模事業者持続化補助金
小規模事業者持続化補助金は、小規模事業者が経営計画に基づいて実施する販路開拓や業務効率化の取り組みに対する補助金です。
これにより、地域経済の活性化や事業の持続的発展を支援します。
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補助率は2/3
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上限金額は100万円
参考サイト:小規模事業者持続化補助金
ものづくり補助金
ものづくり補助金とは、中小企業や小規模事業者が生産性向上を目的として、革新的なサービスや商品の開発、試作品開発、生産プロセスの改善を行うための設備投資に対して支援を行う制度です。
この補助金は、過去にPOSレジの導入にも活用された事例があり、事業の生産性向上に寄与するために利用されています。
【受給条件】※申請時期によって受給条件は異なります
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給与支給総額の増加:年平均成長率1.5%以上(特定の中小企業は1%以上)。
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最低賃金の引き上げ:毎年、地域別最低賃金+30円以上。
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付加価値額の増加:年平均成長率3%以上。
これらの条件を満たせなかった場合は、補助金を返還する必要があります。
なお、付加価値は「営業利益+人件費+減価償却費」で算出されます。
ものづくり補助金は、生産性向上を目的とした革新的サービス開発や試作品開発、生産プロセスの改善を行うための設備投資を支援する補助金です。
過去にはPOSレジの導入にも活用された事例があります。 -
補助率は中小企業:1/2、小規模事業者・再生事業者:2/3(省力化(オーダーメイド)枠の場合)
参考サイト:公募要領について|ものづくり補助事業公式ホームページ ものづくり補助金総合サイト
POSレジの導入で使える助成金一覧
業務改善助成金
中小企業や小規模事業者の生産性向上と最低賃金の引き上げを支援する制度です。
一定の基準を満たしながら事業場の最低賃金を引き上げ、設備投資を行った際に、その費用の一部が助成されます。
この制度は、生産性の向上を目的としたPOSレジの導入にも利用可能です。 成対象となるには、次の2つの条件を満たす必要があります。
「事業場内最低賃金と地域別最低賃金の差額が30円以内」であり、「事業場規模が100人以下」であることです。
設備投資にかかった費用の一部は助成率に基づいて支給されます。
最低賃金の引き上げ額に応じて、「20円」「30円」「45円」「60円」「90円」の5つの区分があり、20~600万円の助成が受けられます。
参考サイト:業務改善助成金|厚生労働省
働き方改革推進支援助成金
働き方改革推進支援助成金は、労働時間の短縮や労務環境の改善を目的とした設備や機器の導入、コンサルティングにかかる費用の一部を助成する制度です。
以下の4つのコースが用意されています。
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業種別課題対応コース
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労働時間短縮、年休促進支援コース
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勤務間インターバル導入コース
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団体推進コース
※各コースによって助成金額や助成率は異なります。
※助成金の対象となるのは、「労働者災害補償保険の適用事業主であること」や「すべての対象事業場で交付申請時に年5日の年次有給休暇の取得を促進するための就業規則などを整備していること」などの受給要件を満たす中小企業です。
※「業種別課題対応コース」では、取り組みにかかった経費の一部が成果目標の達成状況に応じて支給されます。
参考サイト:働き方改革推進支援助成金 |厚生労働省
【POSレジ】補助金や助成金の申請までの準備
補助金や助成金の申請までの準備について解説します。
お店の課題を書き出す
まずは、日々の業務で「困っていること」を具体的に書き出します。
【困っていること】- レジ締めに時間がかかりすぎる
- 商品の在庫管理が大変
- 売上の計算が面倒
- スタッフの勤怠管理が難しい
書き出した課題に対して、できるだけ具体的な数字をつけましょう。
例えば「レジ締めに毎日30分かかっている」「先月は在庫の数え間違いで5万円の損失が出た」といった具合です。
POSレジ導入でどう改善されるか考える
導入後の具体的な改善イメージを書き出します。
【例】
- レジ締めが5分で完了
- 在庫が自動で管理できる
- 売上がボタン一つで確認できる
- スタッフのシフト管理が楽になる
改善後には、どのくらいの時間やお金が節約できるか考えてみましょう。
必要な書類準備
基本的に必要な書類は以下の通りです。
- 確定申告書(去年と一昨年の分)
- 決算書
- 登記簿謄本
- 見積書(POSレジの)
- 社内の情報(従業員数など)
スケジュールを立てる
申請する補助金や助成金によって提出物や審査期間は異なりますが、おおよその目安は以下の通りです。
- 書類の準備:2週間
- 申請書の作成:2週間
- 審査:1-2ヶ月
- 導入準備:2週間
補助金や助成金でPOSレジを導入する時の注意点
POSレジの導入にあたって、補助金・助成金を活用することで初期費用の負担を軽減し、効率的な導入を実現できます。
補助金・助成金の申請手続きや対象経費をしっかりと理解し、適切な準備を行うことで、スムーズに補助金を受け取ることができます。
最新の情報をチェックし、早めの申請を心がけましょう。
補助金・助成金の要件と条件の確認
各補助金や助成金には、それぞれ異なる要件や条件があります。
申請する前に必ず以下の点を確認してください。
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補助金や助成金について自社が対象かどうかを確認
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補助金や助成金でカバーされる経費の範囲を確認
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申請の締め切り日を把握し、余裕を持って準備を進める
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必要な書類(事業計画書、見積書、会社の財務情報など)を準備し、申請に備える
コスト管理と予算計画
補助金や助成金が交付されるまでの間、導入費用を自己負担する必要があります。
以下の点に注意して、コスト管理と予算計画を立てましょう。
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補助金や助成金でカバーされない部分の費用は自己負担
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補助金が実際に支給されるまでの期間を考慮し、キャッシュフローを適切に管理
適切なシステムの選定
自店舗のニーズに合ったPOSレジシステムを選定することが成功の鍵となります。
以下の点に注意してシステムを選びましょう。
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必要な機能(売上管理、在庫管理、顧客管理など)がすべて備わっているか
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導入後のサポート体制が充実しているか
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他の店舗での導入実績やユーザーレビューを参考に、信頼性の高いシステムか
申請プロセスの理解
補助金や助成金の申請プロセスをしっかりと理解し、適切に進めることが重要です。
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各補助金の公式サイトや商工会議所、IT導入支援事業者から最新情報を収集
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導入するシステムの概要、目的、効果を明確にした計画書を作成
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必要な書類(計画書、見積書、企業情報など)を準備し、期限内に提出
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提出後の審査に備え、追加書類の提出や質問への回答に迅速に対応
成果報告や定期報告
補助金が交付された後も、導入後の成果報告や定期報告が求められる場合があります。
また、申請内容に変更が生じた場合は、速やかに関係機関に報告し、必要な手続きを行うことが重要です。
複数の補助金を併用できるケースがある
複数の補助金を併用できるケースがあります。
各補助金制度の要綱を公式サイトで確認することが重要です。